自然栽培の3つの魅力 〜本来の野菜の力〜

先日、料理教室の一環として

固定種野菜・自然栽培の農家さん【めぐるみどり】さんの畑見学させてもらいました。

「食」対して深く考えさせられる時間となりました。

そこで感じたことをシェアさせていただきますね。

 

まずは・・・

自然栽培とは明確な定義はありませんが、基本的には、農薬や肥料は使わない農法。

有機栽培(オーガニック)とは農薬や化学肥料は使わない農法。(認証が必要)動物性、植物性の肥料(有機肥料)は使います。

という違いがあります。

 

自然栽培は自然に近い状態で野菜を育てます。

そこにはどんなメリットがあるのでしょうか?

雑草は基本取り除きません。雑草も普通に生えているとそこには普通に自然の世界が広がっています。小さな虫が住み、それを餌とする蜘蛛やカマキリが住み、さらにそれを狙って小動物も。土の中では微生物が活動し、みみずやもぐらが自然に畑を耕してくれます。アブラムシなどのさまざまな野菜にとっての害虫は野菜だけでなく畑に広がる雑草にも拡散されます。つまり、野菜だけに害虫が集中しないので、実質野菜に集まる害虫が減るんです。

 

除草している畑では野菜以外に棲家や食料がないので野菜にのみ害虫が集まります。ですから、農薬がどうしても必要になってしまうのです。

 

肥料も実は害虫が増える原因です。野菜の周りだけに不自然に栄養が多い状態なので、野菜の周りに害虫も必要以上に集まることになります。結果として農薬を使わざるを得ないわけです。

 

自然栽培の農家さんはたくさんの種類の野菜を育てます。これは経営面や仕事効率からすると非常に大変なことです。しかし、トマトの隣にバジルを育てることでバジルの香りが嫌いな害虫がいなくなったり、あるいは土地や性質にあった野菜を育てることができます。野菜にとってはとても自然な摂理です。

 

でも実際は多くの農家さんは単一の野菜を大量に効率的に作ります。それは経営や作業の面では効率的ですが、野菜からすると不自然なことですし、天候によっては全滅する危険性もあります。

 

複数の種類の野菜を場所場所で適性を感じながら育てることは自然に近いこと。農家さんとしては作業が増えますし、生産量も限られます。それでも自然農法を選択するのは、利益や効率化よりも、「自然の一部をいただいている」ということに価値を感じているから。消費者により自然で健康的な野菜を届けたい!という「愛」に他なりません。

 

自然栽培で育てられる野菜には生きるエネルギーが宿っています

農薬に守られ、肥料に甘やかされていません。ですから自分で害虫から身を守り、自分で根を伸ばして栄養を大地から得なければなりません。でもそのことが味が濃く香りの強い個性的な野菜となって、さらには私たちに元気とエネルギーを享受してくれる元となるのです。

 

 

何万年、何億年と太古の昔から命を繋いできた地球の自然。その自然の摂理の中で生かされている人間。どんなに文明が発達し、インターネットやAIが普及しようとも、その根本は自然の中にあります。

 

イーズパッションでは自然栽培固定種野菜をお客様に届けるとともに、数少ない自然栽培の農家さんが少しでも長く続けてもらい、さらには若い新規就農者さんが自然栽培を選択できるような世の中になるようできることを続けていきたいと考えます。

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